当法人で調査を行い、2020年9月に神戸市景観形成重要建築物に指定された神戸市北区淡河町の茅葺民家「Y家住宅」ですが、景観助成を得て、くさかんむりさんの施工で葺替え工事が完了しました。
前回の葺き替えからすでに数十年が経過し、茅葺屋根は相当劣化し、表面の茅材は土に還っていくような状態でした。
東・南・西面は全面葺替え、北面は差し茅工事が行われました。
所有者も新しくよみがえっていく茅葺屋根を楽しみに、着々と進めらている葺替え工事の光景を眺めています。
棟の納まりは7つの「針目覆い」形式。「まきわら」とも呼ばれ、一般的に茅束を杉皮で巻いたものが使用されます。
棟に載る「からすおどし」は青竹。「ゆきわり」とも呼ばれる。各部の部材は地方によってさまざまな呼び名がある。
葺き替えが終わったY家住宅。青空のもと淡河町の農村風景に再び溶け込んでいます。
0コメント