神戸市より「茅葺民家の管理計画作成のための調査及び資料作成業務」の委託を受け、神戸市西区1件について、実測および民家の形式や歴史的な背景を調査し、歴史的、景観的な価値を評価し、将来にわたって保全活用していくべき建築であることを明らかにしました。
対象の茅葺民家については、周辺地区の歴史的な景観資源の一つとして、神戸市景観審議会を経て、神戸市景観形成重要建築物等(2022年(令和4年)4月1日より「神戸市指定景観資源」に名称が変更されます)に指定されることが期待されています。
現在この茅葺屋根はトタンで覆われた金属被覆屋根ですが、景観形成重要建築物等を対象とした景観上の維持管理に必要な助成金を得て茅葺屋根(草葺き屋根)に復元される予定です。
神戸市には現在、約70~80棟の茅葺民家(草葺き)が残っていますが、年々その数は減少しています。本件はそのような状況のなかで、金属被覆屋根を草葺屋根に復元する貴重な試みとなる予定です。
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