神戸市垂水区に建つ近代住宅について維持管理及び保存活用への支援を目的として調査を行いました。
海を見下ろす高台に建つ当該住宅は、大正時代に商船会社役員であったT氏によって建築された。周辺には大規模な邸園を含む和洋の邸宅が建ち並び、当該地はひときわ瀟洒な高級住宅地としての風景を呈していましたが、残念ながら現在はこの旧T邸を残すのみとなっています。
時代とともに所有者が変わり、現在は「五色山西洋館」として改修工事も行われ、活用が進められています。
幾度の改変を経ながらも、当時の邸宅街の風情を現代にまで伝え続ける貴重な近代洋館住宅として、2024年に「神戸歴史遺産」に認定されました。
今回は住宅の再評価を行いながら、これからも本住宅が神戸の貴重な財産として活用され続けられることを念頭に、建物の状況を調査し、図面の作成および耐震診断を行い、所有者の方に今後の課題等を提示させて頂きました。
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