神戸市北区に建つ茅葺民家について維持管理及び保存活用への技術的支援を行うことを目的として調査を行いました。
19世紀中期に建てられた当該茅葺民家は、主屋・東納屋・上風呂・離れ・北納屋・焚物部屋・漬物部屋・米蔵・衣裳蔵・表門などからなり、西側には高く積み上げられた石垣を有する壮観な姿を呈している。
広大な敷地と、十棟の幕末から近代にかけて建てられた建物から構成され、全体として庄屋の屋敷の構成をよく伝えている。主屋は上質で規模が大きいだけでなく、土間廻り設備も良く残しており、近代以前の農家の生活の様相をよく窺わせていて貴重な歴史的建築物であることから神戸市指定有形文化財に指定されています。
これからも当該茅葺民家が神戸の貴重な財産として活用され続けられることを念頭に、耐震診断および改修計画、工事費の算出などを行いました。
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